寒さがまだまだ続きますね。
ここ最近体調を崩されている方をお見かけします。気温の低下だけであればまだ良いのですが、ここ新潟は湿度も高くその2つが合わさると深部温度(内臓温度)が下がり免疫低下を招いてしまいます。
その結果、風邪を引いたり慢性的な頭痛や急性腰痛(ギックリ腰)を起こしてしまう方がいましたので、今回はそのような症状に有効な、
“湯たんぽ”
を説明したいと思います。詳しく書きますのでいつもご来院されている方も今一度お読みになってください。
湯たんぽの素晴らしさを説明するためにまずは“熱”について知ってもらわなければなりません。
身体が獲得する熱には、
・自発熱(食事、運動)
・受動熱(自身以外から受ける熱)
に分かれます。今回は受動熱について書いていきます。
受動熱は大別すると、
・乾熱
・湿熱
に分かれます。
・乾熱は、電気や直火による熱です。熱の性質としては表面温度を上げてくれます。
例)ドライヤーで髪を乾かす。
例)ステーキなど直火の料理は火(乾熱)を上げるほど表面が焦げても中身が生だったりします。
・湿熱は、お風呂や湯たんぽ、煮物や蒸す事で、熱の性質は深部温度を上げてくれます。
例)蒸し料理が1番分かり易いかと思いますが、上記のステーキ(直火)と違い表面の形状を変える事なく中まで熱がはいります。水餃子や圧力鍋で作る料理なんかは形状を保ちながら中身は柔らかくなるほどに熱が入っています。
冬の寒い時期に、炬燵やストーブで暖まっていても廊下やましてや外に出れば寒いです。乾熱で何時間と温めても体温は上がらないのです。
ではお風呂はどうでしょう。
湯船に10分ないし20分も浸かると上記の乾熱の部屋は暑くてかえって廊下がちょうど良かったりします。
露天風呂なんかも分かりやすいかもしれません。
つまり、身体を温めるには湿熱が有効と言う事です。
さて、ここからが本番です、湯たんぽの素晴らしさを言わせてください。
身の回りにある受動熱をの熱量(cal)を紹介していきます。
・ホッカイロ(500〜800cal)
・電気毛布、電気カーペット(1,500〜2,000cal)
・ストーブ(1ルームから教室くらいのサイズ)(5,000〜6,000cal)
さて、
湯たんぽはどれくらいの熱量かと言いますと、、、
湯たんぽ(130,000cal)
圧倒的熱量なんです。13万カロリーです。
さらには他の受動熱は全て乾熱です。湯たんぽに比べ熱量が低いうえに身体の深部まで届かないのです。
湯たんぽの圧倒的熱量に加え湿熱が故にお腹の中まで温めてくれて、内臓温度の上昇はそのまま免疫力の亢進へとつながります。
さらに、、、
人間が1日のうちで1番体温が下がるのは夜中の2時−4時です。この時間を湯たんぽでカバーしてもらえると睡眠の質、延いては回復の質につながります。
これは癌患者さんにも有効な歴とした治療法です。湯たんぽ侮ること勿れ。温故知新。便利の中に埋もれそうな良いことは世の中に沢山あります。
寝る前の一手間は数段面倒くさい事かと思いますが、自身の健康のためと思って続けてみてください。
湯たんぽは冬のみではなく、“夏以外やる”と思っててください。
今続けていることが夏の体力につながり、夏の過ごし方が次の冬の体温につながります。
自身のために頑張ってみてください。
そもそも湯たんぽは心地良いものですし、お金もかかりません。
良いことばかりです。
ぜひお試しください。